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シノニムって何?

シノニムを一言でいうと、同じ動物の「別名」とか「異名」ということになります。

以下ではシノニムについて、もう少しくわしく書いています。

まずは、下の画像を見てください。どちらもジュラ紀の大型草食恐竜です。

ブロントサウルスの画像
ブロントサウルス
Title:chilling' with a Brontosaurus family | Flickr
Uploaded by Jason Eppink

アパトサウルスの画像
アパトサウルス
撮影場所:海洋堂 黒壁龍遊館
撮影者:当サイト/2015年

画像が小さすぎて、細部まで比較できないこともありますが、製作者に左右される体色を度外視すれば・・・。

「あんまり変わらないかな」とか、「そっくりかな」と思ったりします。

そう思えるのも当然で、ブロントサウルスの分類に関しては独立種から、アパトサウルスのシノニムに変更された過去があります。

そして、今後は改めて独立種に分類される方向にあるようですが、研究者たちでさえ迷ってきた歴史がうかがえます。

そのブロントサウルスを振り返ってみることで、シノニムを実感できるような、年表形式のページ構成にしてみました。

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1877年 アパトサウルスの記載(Apatosaurus ajax Marsh, 1877)。

1879年 ブロントサウルスのが記載(Brontosaurus excelsus Marsh, 1879)。

»別属別種として記載されています。記載者はどちらもオスニエル・チャールズ・マーシュ(Marsh)、同一人物です。

»ちなみに、1877年(明治10年)の日本は、西郷隆盛の西南戦争勃発の年です。

1903年 アパトサウルスとブロントサウルスは、同じ恐竜であると結論づけられます。

つまり、同じ動物に違う名前がつけられていたわけですが、このことをシノニム(同物異名)と呼びます。

このような場合、先につけられた名前に優先権(先取権)があります。

したがって、学名としてはアパトサウルスが有効で、ブロントサウルスは無効になります。

このような場合に、UMA(未確認生物)や恐竜サイトなどでは、「ブロントサウルスはアパトサウルスのシノニムだ!」というような表現になります。

»1903年(明治36年)といえば、あのライト兄弟が人類初の動力飛行を成功させた年。今から115年も前のことなんですね。

»でも、日本では2000年(平成12年)前後までは本末転倒というか、圧倒的にブロントサウルスの名前のほうが売れていたように思います。

2015年4月5日 オンライン学術誌「PeerJ」によると、アパトサウルスが分類されるディプロドクス科の標本81体を再検討したところ・・・。

2つの属を設けるべきとの見解にいたり、その1つがブロントサウルス属になります。

そのブロントサウルス属には、下記の3種を分類するべきだとしていました。

ブロントサウルス・エクセルスス(Brontosaurus excelsus

ブロントサウルス・パルヴス(Brontosaurus parvus

ブロントサウルス・ヤナピン(Brontosaurus yahnahpin

»ブロントサウルス属としての分類は、受け入れられている方向にあるようです。

»そうであれば、ブロントサウルスはシノニムの看板を外せます。

»エクセルスス種は1903年以来の復活になるんですね!

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コラム
シノニムの例 トリケラトプス

角竜の代表格といえば、トリケラトプス(左)。ケラトプス科トリケラトプス属に分類されます。

もう一頭の角竜はトロサウルス(右)。ケラトプス科トロサウルス属に分類されますが・・・。

トリケラトプスとトロサウルスの画像
トリケラトプスとトロサウルス
File:File:Triceratops & Torosaurus.jpg - Wikimedia Commons
Author:Nobu Tamura

2010年、「トロサウルスはトリケラトプスの成体である」とする学説が発表されました。トリケラトプスはトロサウルスの子どもだということですね。

そうすると、「おとなの名前が優先される?」 > 「たいへんだ。トリケラトプスの名前が消える!」となり、ブログやSNSなどで大きな話題になりましたが・・・。

前述のとおり、学名には優先権(先取権)があり、この学説が支持された場合にはトリケラトプスに優先権があり、トロサウルスがシノニムになります。

消えるのはトリケラトプスではなく、トロサウルスのほうです。

でも、どうなんでしょうね?当時はそれが結論のような風潮がありましたが・・・。

その後の反論もあり、2018年の今現在も、支持派と反支持派にわかれているように思います。

コラム
属名のシノニム

上記の学説を支持派から見れば、種名のシノニムはもちろんのほか、「トロサウルス属はトリケラトプス属のシノニムだ!」ということになります。

コラム
亜種名のシノニム

亜種名のシノニムについては、当サイト「オコジョ37亜種」のなかで少し書いていますが・・・。

分類によっては、日本のエゾオコジョが対象になるようです。

ページ公開日:2019年2月17日


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